きなこの夫婦2人シンプルライフ

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三浦しをん「マナーはいらない」を読んでのレビュー

表紙のタイトルの横に「小説の書きかた講座」と!

「小説家の書きかた講座」と聞くと、難しそう…と思ってしまうのですが、そこは三浦しをんさんのエッセイです。きっと、読みやすいに違いない!と購入しました。

結果、買ってよかった!小説は書きませんが、Twitter、ブログ、プレゼン資料、マニュアル作成等、文章を書く機会は何かとあります。小説家を目指す人はもちろん、それ以外の方にもおすすめします。

おすすめポイント3つ

・「枚数感覚」「描写と説明」「人称について(一人称)(三人称)」など、長文、短編に拘らず、ここに気を付ける!ここまで考えて書く!のポイントがわかります。

特に「一行アキについて」は、多用しがちで、そのせいでわかりにくい文章の解説もしてくれています。

 

・ご本人の作品が出来るまでの組み立てや構成のメモ(かわいい犬のイラスト付き)、過去の作品を引用してのビフォー・アフターがあったりする。三浦しをんさんの他の作品を読んでいるとその裏側を書いてあるようなものなので、嬉しい!ウヒヒ感!

 

・楽しい脱線の話で、飽きない!そこはいつもの「笑ってしまうエッセイ」です。

特にEXILEや「Higi&Low」にハマってるんですねー。脱線と思いきや、すごくわかりやすく例えになって出てきたり、小難しくならず読みすすめるスパイスのようで、こういうところが個人的に三浦しをんさんの大好きなところです。

 

いろんな小ネタをはさみつつ、長年に渡って小説を書き、コバルト小説を始め、いろんな文学賞の選考をしている方なので、分析や解説も鋭い!と思うし「ここを踏まえるともっと自由に文章で表現出来るようになるかも」と丁寧に教えてくれています。

 

三浦しをんさんの作品は大好きで、色々と読んでいますが、全部は読んでいません…でも6割か7割は読んでいますので、ファンと言っても差し支えないかな〜?と。控えめなファンです。「まほろ駅前多田便利軒」はもう小説の中に入りたい!夢の中でもいい!と文庫本に指を挟んで寝たくらいのファン(バカ)です。

そして、エッセイの中にその時にハマっているものが出てくるのが、友達のブログみたいで楽しい。サッカーだったり、EXILEだったり、BAKU-TIKUだったり。なんならよくネタにしている仕事部屋の掃除とか手伝いたいくらい好きです。作品全部は読んでないけどこれから読む楽しみがある、ってことです。

 

三浦しをんさんのおすすめ作品

・「船を編む」本屋大賞に選ばれ、映画にもアニメにもなりました。有名な作品ですので、あらすじはご存知の方が多いと思います。辞書作りの裏側はもちろん、沢山の魅力的なキャラクターの活躍が楽しい作品です。夏目漱石の「こころ」を身も蓋もない言い方しちゃう、西岡さんが大好きです。

 

・「風が強く吹いている」これも映画、アニメになりましたね。箱根駅伝の物語です。箱根駅伝大好きな人も、毎年なんとなく見ている人も読んでほしい。10人のアダ名、今でも言えます。スポーツ音痴の私には知り得ない世界に感動します。アニメにハマりすぎて「ひじき」のTシャツを買って、息子に着せてました(笑)

 

・「三四郎はそれから門を出た」本にまつわるエッセイですが、興味をそそられる本の紹介が沢山あり、この本を読んで、私も興味が湧き、読んだ本が多いです。今でも読み続けている「しゃばけシリーズ」を読むきっかけになりました。感謝!もちろん、笑いもあり、好きなものにハマりすぎるオタク気質の三浦先生には共感しかありません!

 

最後はなんかレビューというより、ファンなだけの文になってしまいましたが。

 

おすすめ度は高いです!本を読む人、書く人は読んで下さい!